害虫・害獣駆除
昔から人間は害虫・害獣による被害に生活を脅かされてきました。
直接人畜に悪影響を及ぼす吸血、刺咬性害虫には蚊やブヨがいます。 食品汚染や品質低下をもたらす害虫にはコクゾウムシやゴキブリ、 コナダニなどがいます。 衣類の害虫としてはイガ類やカツオブシムシなどがいます。 家具や建材の害虫としてはシロアリやヒラタキクイムシなどがいます。
IPM
IPMでは様々な防除法を組み合わせて利用します。
IPMでは農薬などによる直接的な殺生物法の他に、病害虫に対して 抵抗性を持つ栽培作物の作出などいろいろな方法が取り入られてます。 それらの方法の1つに植物精油成分を用いる忌避法があります。 成虫および幼虫齢の害虫の侵入や摂食、産卵などの行動を制御することで 被害を防ぐ方法を忌避法といいます。
動物忌避のメカニズム
多くの動物は情報を臭いから取り入れていますので臭いに敏感です。
その動物が苦手とする特定の臭いが動物の忌避行動へと繋がるのは、 その臭いが鼻、口、眼の三叉神経系共通化学受容器に対する刺激作用で、 催涙、瞳孔の収縮、痛み感覚を生じさせることにあります。 これらからの逃避行動が忌避行動に繋がるものと推測されていますが、 昆虫に対する忌避剤の作用と動物に対する作用は異なります。
動物忌避剤の使用
どこに設置するかでその効果は大きく変わってきます。
人の身近にいる害虫・害獣など有害動物による被害は、人への直接的な被害や 伝染病の伝播、農作物の食害など広範囲に及びます。 これら有害動物に対する被害を防止するには、それらを物理的・化学的に 直接殺すことにより駆除する手段がとられてきましたが、近年では動物愛護や 生命倫理の観点から規制され、むやみに殺すことが難しい状況になってきました。